太平洋と日本海を結ぶまであと一歩というところ、国道289号八十里越の工事が見学できる、新潟県三条市発の「秘境八十里越体感バスツアー」を知ってから、常々行きたいと思っていた、開通前の八十里越。
只見を巡る旅の中で、念願を達成した時のお話を他の出来事と交えてお伝えします。
実のところ、三条市のツアーは、集合場所までの交通手段や日程の関係で叶わず、只見町側では一般客向けの通り抜けツアーがまだ行われていなかったこともあり涙をのんでいました。
2016年6月に参加した只見を巡る旅は、年に一度、都心で開かれている「ふるさと只見会」を只見で開催しようと企画されたもので、「ふるさと只見会」の会長さんに了解を得て、浅草岳「沼ノ平」ツアーで知り合った白河の方にも声をかけたところ、ずっと参加したかったと速攻快諾、仲間も増えて楽しい2日間になりました。
当時はこのイラストサイトもまだ開設しておらず、数年前のお話にはなりますが、今後は内容盛りだくさんの過去の話も交えながら、只見通信として発信していきたいと思います。
只見を巡る旅 2016 ~布沢(ふざわ)癒しの森と河井継之助記念館、念願の八十里越県境~
1日目
布沢 癒しの森 散策 ◀︎◀︎
参加者&町の方との懇談 @ 湯ら里
只見に唯一ある(らしい)スナック
癒しの森 トレッキングコース入り口にある看板
あまり他のブログとかで見かけない方の看板を載せておきます
布沢(ふざわ)地区には、ブナの森をいく代表的なトレッキングコースが2箇所あります。沢沿いを進む「恵みの森」と、ここ「癒しの森」です。
「癒しの森」は比較的歩きやすいので、何度か訪れたことはありますが、今回は人数もそれなりの参加者があり、山歩きに慣れていない方もいらっしゃるため、奥の方までは行かず途中で戻る感じでしたが、「ふるさと只見会」の会長さんは山のガイドも出来る方なので、色々なお話も聞けて楽しかったです。
只見側から「癒しの森」へは、布沢方面から県道352号線を松坂峠登山口へ行くのですが、この只見町と金山町を結ぶ県道352号線(松坂峠)は、国道252号線を行くよりも距離も短く、水害も少なかったので、昔はこちら主流で使われていたらしいです。
「恵みの森」&「癒しの森」や、旧布沢分校を宿舎にした「森林の分校ふざわ」など、この辺りには殆ど観光/案内目的でしか来たことがなかったため、国道以外にこの県道が金山町まで繋がっているとは思っていませんでした。
この「くろもじ」、葉っぱを擦って嗅ぐといい匂いがするということでやってみたら、やめられない止まらないほどの香りでした。
仕事中ずっと嗅いでいたら相当仕事がはかどりそうです。
とらやの羊羹の爪楊枝の黒文字はこの「くろもじ」のことだそうです。
この辺りの名無しのブナ老木
この辺りは、金山町と只見の布沢地区の境となるブナの木は切らなかったため、比較的大きいものが残っていますが、あとは二次林なのだそうです。
今回のツアーでの「癒しの森」散策は、この名無しのブナのところまででした。
「癒しの森」をもっと奥へ進むと「国界の大ブナ」と呼ばれた大木が立っていた場所があります。「国界の大ブナ」自体は、2013年の春に倒れてしまいましたが、以前そこまで行って倒れた大ブナの写真も残っているはずなので、いずれその時の只見通信も書こうと思います。
倒れた大ブナから見上げた空は、ぽっかりととても広くて、図太い光が新しい生命に注ぐ穴そのもので、手塚治虫の「火の鳥」の世界のようで、と同時に、世代交代の意義を伝えられたような感覚もありました。
ところで、「癒しの森」には2012年5月3日と、2013年5月5日に訪れているので、本来なら1回目の時に倒れていない「国界の大ブナ」も見ていてもおかしくないのですが、友人とただ歩き回って金山方面に抜けたため、この大ブナの存在を意識していなかったのですが、もし写真が確認できたら、そちらも只見通信でお伝えしようと思います。
次回、は下記◀︎◀︎の予定です。
(予定は予告なく変更することがあります)
只見を巡る旅 2016 ~布沢(ふざわ)癒しの森と河井継之助記念館、念願の八十里越県境~
1日目
布沢 癒しの森 散策
参加者&町の方との懇談 @ 湯ら里 ◀︎◀︎
只見に唯一ある(らしい)スナック ◀︎◀︎
只見を巡る旅 2016 シリーズ
~布沢(ふざわ)癒しの森と河井継之助記念館、念願の八十里越県境~