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只見を巡る旅 2022  ただみ・モノとくらしのミュージアム

色々な施設も回ってきたので、巡る旅としてお送りします。

先ずは、只見めぐり2020 正月 その1では建設中だった「ただみ・モノとくらしのミュージアム」。個人的なおすすめは、2階ギャラリーに展示されている「只見方式」による民具整理のあゆみ。

駅弁は 東北福興弁当 ~未来へのきざはし をチョイス

上越新幹線乗車前に、復興から10年、第10弾東北福興弁当を購入。東北の美味しい味が勢揃い。歴代の人気食材21品を集めているそうです。お品書きを見ながら1つ1つ堪能。どれも美味しくいただきました。紫花豆甘露煮の天ぷらはびっくり。
Youtube動画:ありがとう!「東北福興弁当」シリーズ発売開始10周年

小出駅の只見線

只見線車窓

只見線全線再開通や、小出ー大白川間の開通80周年を祝うのぼり旗が各所に。

いよいよ、2022年10月1日がもうすぐそこですね。

只見スキー場が見えた。只見駅はもうすぐそこ。

只見駅の只見線

少し違ったアングルで。

もうすぐ出番を終える、只見⇄会津川口 JR代行バス と、
JR只見駅前賑わいの創出の第一弾として出番を控える、第1エリアのユニットハウス。(2022.8.11時点)

ただみ・モノとくらしのミュージアム

会津只見考古館が増築リニューアルした、ただみ・モノとくらしのミュージアム。明和地区の方なので、車で只見に来られた方に同乗させていただき向かいました。

現在、開館記念企画展「会津只見は民具がいっぱい! 1万点」が開催中です。只見町で収集した民具1万点のうち、2333点が国指定民具になっていて、今回の展示では、国指定外町収集民具を含む選りすぐりの281点が展示されているそうです。

実際に民具を使用してきた町民によって、収集や選定、計測や撮影、調査カードを作って整理したものが国の重要文化財になるのはとても珍しいことなのだそうで、こういった民具整理の方法は、民具研究の学会で「只見方式」と呼ばれているそうです。

以前、この貴重な民具のほどんとが人の目に触れず、旧朝日公民館にただ保管されていて、展示施設の整備が待たれるという話を聞いていたので、今回のリニューアルによって、多くの方に知って、訪れて、体験していただきたいと思います。

広報ただみ 2014年8月号 №531 只見の民具は「地域の宝」

入館無料、月曜(祝日の場合翌平日)&年末年始休館、開館時間9:30〜17:00。写真&SNS等アップokとのことでした。

会津只見考古館と窪田遺跡について

リニューアル前の、会津只見考古館の頃は、発掘された土器や石器、考古資料などがたくさん常時展示されていて、考古館前の公園は、窪田遺跡(福島県指定史跡)として指定され、復元された竪穴式住居と共に、当時の生活に浸ることができました。

只見川流域は古代遺跡の宝庫といわれ、縄文・弥生時代の遺跡が多く分布しているのだそうです。その中でも縄文後期から弥生中期にかけて集落があったとされる、この窪田遺跡が残されているのは、弥生時代のお墓である再葬墓が発見されたためだそうです。

当時この辺りの地域でも、土葬して遺体が腐敗して骨になったものを骨壷に入れる=つまり葬儀をしていたということが新たな発見だったらしく、窪田遺跡として残し、土器なども含め展示していたらしいです。

屋外の竪穴式住居などはそのままで、建物部分だけ増築されているようです。今はリニューアル開館記念企画展につき、縄文・弥生の展示はされていないようですが、今後、ただみ・モノとくらしのミュージアムでも、縄文・弥生の展示は追加される予定のようです。

また、さすが古代遺跡の宝庫、只見川流域。隣の金山町の会津越川駅周辺でちょうど遺跡発掘の作業員を大募集とのこと。お問合せ:三協技術 文化財調査室

考古館だった頃にも訪れた事がありますが、まだスマホの無い時代だったので、写真があるかどうか・・。

ただみ・モノとくらしのミュージアム 2階 みんぐふれあいホール

ザグリというもので糸を巻き取ったり、着せ替えしたり^^ 何気に楽しい仕事着を着るコーナー。

ただみ・モノとくらしのミュージアム 2階ロビー&ギャラリー

ロビーには町の俯瞰図が。

ギャラリーには、只見町民による民具整理の歩みの様子が展示されていました。

町史編纂に伴う町民による民具整理から、国指定の文化財に向けた只見町民具と語る会の皆さんの活動など、この取り組みはなかなか興味深いものがあります。貴重な民具の鑑賞もさることながら、このギャラリーの展示はじっくり見ていただくことをお勧めします。

ただみ・モノとくらしのミュージアム 開館記念講演会&ギャラリートーク

開館を記念しての講演会やギャラリートークの案内が。8月20日と21日にそれぞれ行われるようで、このタイミングで只見に行かれる方は是非この貴重な講演をお見逃しなく。

開館記念講演会
人類文化のゆくえ ー民具の語るものー
8月20日(土) 13:30〜 講師:佐野賢治氏 
会場:季の里 湯ら里 只見町長浜字上平50 TEL 0241-84-2888

開館記念ギャラリートーク
只見の民具を語る
8月21日(日) 10:00〜 講師:佐野賢治氏 
会場:ただみ・モノとくらしのミュージアム 
只見町大字大倉字窪田30(旧会津考古館) TEL 0241-86-2175

講師の方の只見との関わりを調べてみたら、文化庁のサイトに様々な関連資料がありました。第17回文化審議会文化政策部会において、地域住民による民俗文化の保存と活用について、只見町の事例が挙げられていたようです。民具が非文字資料にあたるようですね。

文化審議会文化政策部会(第17回)議事日程

第17回文化審議会文化政策部会議事録 | 文化庁

配付資料より
「民俗文化財と地域社会」1
「民俗文化財と地域社会」3 “非文字資料”と地域社会 -福島県只見町の民具保存活動運動- 佐野賢治
「民俗文化財と地域社会」4 只見の民具と保存活用運動

ただみ・モノとくらしのミュージアム 展示ホール

ここまででも既に堪能しすぎですが、ようやくメインの展示ホールへ。

只見川電源流域振興協議会による、5会場同時開催「写真展 懐かしき東北・美しき東北」の展示も行われていました。写真展は10月10日まで。

ギャラリーに、スイノウを描いたという絵があって、何のための道具だろうと思っていたら、蕎麦やうどんなどを鍋からあげる道具でした。

屋根ふき用具。ペタペタと平にする道具があるんですね。

巻き物って、巻き物という存在だけでロマンがある。

オヒキダイって、以前ほうき作りを見学させていただいた時に使われていた木の道具に似てる。

ノコギリがめちゃでかいです。この後の、収蔵庫のノコギリ展示と併せて見たらより楽しめました。でかいだけでなく、奥が深いのです。

ただみ・モノとくらしのミュージアム いろりの間&交流ホール

何だか聞いたことのある音楽が聞こえてくるなぁと思ったら、小林の早乙女おどりのビデオが流れていました。ここでこのビデオをじっくり見られるのはいいですね。小林や梁取の神楽も興味深いから、併せて展示も見たい気がする。

ただみ・モノとくらしのミュージアム 民具収蔵庫

いやいや、これは素晴らしい。圧巻の収蔵庫も見せていただきました。こちらはスタッフの方と一緒に入れます。スタッフの方が、収蔵庫の棚の引き出しを開けながら、詳しく説明してくださるので、お声がけしてご案内いただく事をお勧めします。

実のところ、衣類というと何だか普段着のイメージでしたが、重い荷物を積んだり危険な作業をする際に、背や肩、身体の前面を保護するためのものや、つま先やくるぶしを寒さから護るためのワラジ+αのパーツだったりと、その用途に感心するものが多く、山仕事の生活や、豪雪を生き抜く知恵の詰まった衣類が沢山あって面白いです。

雪山などを移動したり物を運んだりする、ソリの舵やブレーキとして使うような、長い木やソリ関連のパーツなども展示されていて、昔の人のアスリート並みの体力や、不便さを感じさせない工夫を凝らす知恵にただただ感動。便利になった分、体力も、考えるという知恵も全然使ってない自分には、学ぶことが多い展示です。

最初に木を切り始める時に使うノコギリや、木を切る途中で使用するために、摩擦を軽減するように穴が空いてるノコギリ、ノコギリの歯を整える時に固定して作業をしやすくするもの、ノコギリの鞘など、ノコギリ関連だけでも多種多様。

会津若松の方で武士から鍛冶屋になった人も多くいたことで、鍛冶屋から購入したり、後に技術を教わる人も出て、この辺りの地域でも鍛冶屋がいる時期があったようです。

黒い桶は、フリオケというらしいです。いわゆる臭い肥料を天秤棒などで運ぶための桶。雪のあるうちにソリでその臭い肥料を畑近くに運んでおいて、雪が溶けたら畑に撒くといった工夫もしていたらしいです。

マタギの人は、山に入ってお祈りをした後は、山言葉を使うらしいのですが、他のグループに悟られないよう、暗号みたいに会話するのかと思ったら、そうではないよう。

その辺りの話は、翌日訪れた「ふるさと館 田子倉」でさらに興味深い、詳しいことが学べました。「ただみ・モノとくらしのミュージアム」と「ふるさと館 田子倉」は、セットで見ると面白さが増していいですね。

写真はサンジンサマノハタ。山に入るときに山神に奉納した旗だそうです。

昔の生活を学んで、身体を動かすことに意識を向けたり、色んな視点を持ちながら、考える力を養いたいと思える資料館でした。雨が降ってきたので、縄文の方のお庭は今回は見送りでしたが、とても充実した体験でした。

次回は、旧長谷部家住宅(叶津番所)と旧五十嵐家住宅に向かいます。


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