好天候に見舞われ過ぎた、2023年のミニ雪像は、果たしてどのような結果になるのでしょうか。
めちゃテカテカしています。
雪まつり1日目の朝は、まだ新しい雪が残っていましたが、その後、日中は1日中晴れ。
溶けた雪が固まって、ざらめぽくなってしまっています。
この状態だと、強度が無いためボロボロ崩れやすく、光が乱反射するため陰も出にくく、掘っても線に見えないのだそう。これでは、細かいところを作り込むのは困難。
新雪があると鋭角が出やすいそうですが、何と、2023年の雪まつりの期間中は、晴れ晴れ晴れと続き、記憶にある限り、こんな天候は初めての経験。
ところで、2020年のマリオもざらめ状態だったようで、細かいところが殆どないのですが、直前で少し降ってくれたらしく、辛うじて帽子の細かいところや、ヒゲや目はその新雪の恩恵に預かったようです。
そう、そして、この天候と雪質では、ドラえもんの隣の空間に、当初計画していた別の物体を制作することは、もう不可能に近い。
ドラえもんの隣の空間は、別な用途に使用することにし、かまくら内部に残していた雪は取り除きました。
とは言え、例年に比べると、やはりサッパリ感が否めず。
彫りがないね、線だけ?
立体感がないという感想が、チャレンジ精神を焚き付けたらしく、新たな冒険の旅へ。
ボロボロ崩れる。しかし、手を入れてしまった以上、先へ進むしか道はない。
写真では分かりにくいかもしれませんが、白目の部分を掘り進めました。
新しい雪がないので、ちょっと雪の深いところまで行って、掘ってきた雪がこちら。
慎重な作業が続きます。
雪うさぎも、崩れやすいこの状態。
日差しが強くて、避難中にしか見えない。
※2023年の雪うさぎの作り方は、2020年の下記の記事にあります。
ぼろっときちゃうので、左手を駆使して固めながら、慎重な作業が続きます。
普段見慣れないものまで、続々出てくる。
やさしく、やさしく。
冒険前と、冒険後を比較してみました。
普段多分こういう、目の部分だけ彫りが入るというようなバランスでは作っていないと思うのですが、目を変えるだけでも感じが変わりますね。同じ角度で撮影していなかったことに後悔が残る記録。
天候や雪の量・質、作業時間などと相談しながら、その制約の中で、どのように制作をすすめ、どのように見せられる状態に持っていくか、柔軟性と創造性が試されるところです。
題材はドラえもんですが、ミニ雪像のコンセプトは?
この年のミニ雪像は、お客様とのコラボで成立します。
完成例をいくつか置いておきます。このようにご使用ください。
メッセージ・情報発信の場としてもお使いいただけます。