Poster Illustration for Tadami Beech Center (Spring)
Webギャラリーでのイラストの内容の解説に加えて、ブログの「もう一つのイラスト解説」では、実際のイラスト制作にあたっての出来事を綴っていきます。各イラストの内容の詳細につきましてはWebギャラリーをご参照ください。
もう一つのイラスト解説 No1
只見町ブナセンター 春版 ポスターイラスト(2013年)
現在のようなスタイルになったイラスト第1作目の作品です。
それまでも自分なりに只見を歩き、イラストを描き、説明も加え、それなりに調べて分かったつもりでいましたが、実際に依頼を受け、只見の良さを体感している人々と交流していくことで、理解が深まることを学び、その理解が形に表れた初めての作品であると言えます。この作品に関わることで、現地での交流や更なるイベントへの参加など、自分の行動にも変化が現れました。イラストという概念だけでは伝えきれない思い入れのある作品です。
もう一つのイラスト解説 No1
只見町ブナセンター 春版 その1 はこちら
それでは、このポスターの構図について少し。
前途の「只見BRの代表的な景観」は、題材の風景自体が、只見の特異な地形を如実に表しているので、あまり変更は加えていませんが、山並みを写真に忠実に再現すると、画面に欲しい山肌や特徴が縦型のポスターイラストの外に出てしまってもったいないので、特徴の薄い箇所は排除したり山幅を詰めたりして、ポスターとして理想的だと思えるよう山並みを整形しています。
ポスターにある田植えをしている人物写真は別途頂いたものです。田植えをしている場所から見ると、本来もっと山が遠くに見えるので、遠近の差はありますが、ほぼ位置的には現実にある風景に近いです。ユネスコエコパークは人と自然の共存ということで、今後展開していく季節ポスターの全てに通じることですが、毎回人物は必ず入れようと思って構図を考えていました。
ところで、ブナセンターのポスターは、このイラストメインのボスター以前は、自然たっぷりの写真と Wilderness TADAMI という文字が大々的に使われていました。
今回も当初はこれまでと同様に Wilderness TADAMI の文字が入る予定で、この構図に決まってからも、Wilderness TADAMI を田んぼと集落の間に入れたものが存在しました。
当初は、今回のポスターもこれまでと同様に Wilderness TADAMI の文字が入る予定で、この構図に決まってからも、Wilderness TADAMI を水田と集落の間に入れたパターンが存在しました。この辺をいじることができるあたり、デジタルのメリットフル活用です。
イラストの間に入り込む文字や、ブナセンターの各種情報とロゴの配置の違いから、水田に映り込む山々や、水面、空の様子なども今のポスターと違ったパターンがありましたが、最終的にWilderness TADAMIの文字を入れない、現在のイラストになりました。
もう一つのイラスト解説 シリーズ No1
只見町ブナセンター 春版 その1
只見町ブナセンター 春版 その2
只見町ブナセンター 春版 その3
イラスト解説(英語)
Poster Illustration for Tadami Beech Center (Spring)