前回に引き続き、トークイベント・交流会 「泉太のどぶろく」の様子をお送りします。
どぶろくの作り方などの詳しい内容は、今回の主役、どぶろく製造者で「民宿やまかのうや」を営まれている、佐藤泉太さんのサイトの「どぶろくができるまで」に委ねるとして、日本酒との大まかな違いは、もろみをこすか、こさないかだそうです。もちろん、こさない方がどぶろくです。
イベントでは、佐藤泉太さんと、どぶろく文化発酵人の石黒洋さんのお話を伺いました。
(写真は只見町から来られたお二人で、石黒さんの写真はここにはありません。)
石黒洋さんは、岐阜県郡上市で取り組まれている郡上カンパニーによる「都市と農村をつなぐ『どぶろく文化発酵人』」プロジェクトの一期生で、首都圏メンバーとしてどぶろくの魅力を伝えておられるそうです。
お話を伺うに、郡上カンパニーもかなり魅力的な存在で、郡上市にも行ってみたくなりました。
どぶろく界隈では、「全国どぶろく研究大会」というのが年に一度開催されていて、「どぶろく特区」の製造者や関係者が集まって、コンテストや講演、情報や意見交換など交流を深めておられるそうです。どぶろく・・・深い。そして味わいも深い。
「民宿やまかのうや」の珍しい名前の由来は、屋号に「や」を付けたのだそうです。
叶津という地区にあるので、山叶でしょうか。
どぶろく作りは県の先生に教わったり、色々な種類のお米を試されたりしたとのことで、様々な試行錯誤の末、今の味があるのですね。今はどぶろくのケーキ作りにも取り組まれているそうです。優しい味のケーキになりそうですね、楽しみ。
参加者の方からは、どぶろくにはどんな食べ物を合わせていたかなど、いくつか質問もありました。
昔はどぶろくをどんぶりで飲んでいたそうで、漬け菜、白菜などの葉物、ニシン漬け、かのしたきのこ・・・どぶろく。毎日の食卓に並ぶ、山川の幸や自然の恵みいっぱいの食事のなかに、自然に溶け込んでいたのではないかと想像できます。
会場の「笑結」の名前の由来は、只見町にある縁結びの神様「三石神社」にあるそうで、店内には、只見町を知っていただけるよう、閲覧できる只見町関連の冊子や、お持ち帰りいただけるガイドブックなどが置かれ、只見町の風習のひとつである「火の用心」に関するコーナーもありました。「火の用心」については、また別の機会に詳しくお伝えしようと思います。
今回興味深かったのは、参加者の方々が色々な理由から興味を持たれて参加されていたことです。
只見町に住んでいた方、所縁のある方、只見が好きで都会から只見に通われている方、どぶろくが好きで参加された方、どぶろくというものを飲んでみたくて参加された方、そもそもこのような地方と都心を繋ぎ、地方の活性化を後押しするようなイベントの開催自体に興味がある方などが、一つの場所に集まり、どぶろく文化を楽しみました。
「笑結」で購入できたので、米焼酎ハイボール「ねっかHI」をお土産に。何人かお話しさせていただいた方と再会を約束して会場を後にしました。
どぶろく製造者、佐藤泉太さんのサイトと、このイベント詳細が掲載されている「旅するうたげ」のサイトは以下よりご覧いただけます。
東京から只見通信 2020年の出来事
雪中 宝ひろい@只見スキー場
只見めぐり2020 正月 その1
只見めぐり2020 正月 その2
ねっか餅つき&夏秋@渋谷
笑結@虎ノ門 / ねっか@BEAMS
2人展@自由が丘
下一站,東北 福島「只見線列車」@台湾/高雄
旅するうたげ「泉太のどぶろく」前編
旅するうたげ「泉太のどぶろく」後編
奥会津八十里越 継之助まんじゅう@お土産2020