その1は、第2回目 公開配信時の概要、使用機材、実際の作業などについてのお話です。
<<前回(第1回目 限定公開配信)の概要記事はこちら>>
・今後の集客のための素材づくり
・前回の限定配信の結果を参考に、手順等を確認しながら実践形式で公開配信
・CMを挟むなど、配信NGの方の場合にも対処したオープンマイク配信の運用確認
その他機材周りの主な変更・確認
・前回とは別のオーディオインターフェースを試す
・配信PC〜受付卓のルーター間は有線LANで接続する
・ステージ前のカメラのうち1台を吊り下げにして、前回とは別のカメラアングルを試す
・イベントの最初から最後までを、お店のYouTubeアカウントで公開配信(ストリームキー連携/スケジュール配信)
・音源:PA→オーディオインターフェース(UR22mkII)→OBS@PC
・映像:○ フロントにWebカメラ x3 →リピータ x3→PCにUSBで接続→OBSで映像キャプチャデバイス
○ アンビエント撮影用Android x1 →(Wi-Fi)→OBSで映像キャプチャデバイス(Iriun Webcam)
・モニタ(配信画面切り替え用):Androidタブレットを外部ディスプレイにしてカメラやシーンの切り替え(spacedesk)
・ルータ(配信用に独自にWi-Fiネットワークを構成)、お店のルータからの接続用LANケーブル
・配信PC〜受付のテーブルのルーター間のLANケーブル(フラットタイプ Cat.6 (1Gbps)以上、10m)
・ゲーミングPC、Androidタブレット(スイッチャー用にspacedeskで外部ディスプレイ化)
・バスパワーオーディオインターフェース(STEINBERG UR22mkII→USB Type-A)
・Webカメラ(USB-2.0 / オートフォーカス) x3、USB type-C – type-A変換 x1、USBリピータケーブル x3
三脚 x1、吊り下げ用カメラフォルダ x1
・Android端末(Iriun WebcamでWebカメラ化)、三脚 x1
※ ゲーミングPCのUSB規格
USB 3.2ポート×2(Type-A、Gen 2、最大10Gbps、うち1ポートは電源オフUSB充電機能付き)
USB 3.2ポート×1(Type-C、Gen 2、最大10Gbps、Thunderbolt™ 4対応、映像出力対応)
USB 3.2ポート×1(Type-A、Gen 1、最大5Gbps)
※ステージマイク、スピーカ、ケーブル類、PA卓、電源延長ケーブル等はお店のものを使用
〇 オープンマイクのイベント自体の開始時間が押したことと、最初の参加者が配信NGの方だったことが重なり、開始からしばらく、演奏のライブ映像ではなく、お店のCMを繰り返し流して配信している状態。
〇 最初の配信NGの方の演奏が終了した後に、ライブ配信向けに、ステージ上でのオープンマイク開始のアナウンスを再度行った。
〇 その後も、配信NGの方の演奏が続いた際も、お店のCMを繰り返し流した。
(1) 全体的な構成はほぼ完成でよいと思う。
(2) エンドロールにもう少し余韻をもたせてから配信を終了すればよかった。
⇒音が完全に消えてから、放送後に切り替える。
(3)スイッチャーの画面分割(今回は16シーン)
⇒遠いアングルのぼかし画面も作った方がいいかも。(遠いアングルはぼかしが無いため殆ど使用せず)
実際の配信動画はこちらからご覧ください。
HappyWing ~羽根さん家~ 2024.6.30 オープンマイクイベント ライブ配信
『HappyWing~羽根さん家~』 東武スカイツリーライン越谷駅にあるライブカフェ&レンタルスペース
<<前回(第1回目 限定公開配信)の作業開始記事はこちら>>
配信PC〜受付卓のルーター間は、フラットLANケーブルを使用。入り口付近なので、皆さんが躓かないよう、養生テープで固定。配信を終えたらまた剥がします。前回は無線でした。
前回は、ステージ前の3台のカメラは三脚を使いましたが、今回、真ん中の1台は、吊り下げ用カメラフォルダを使って、上からのアングルに挑戦。
他の2台は、前回同様、出演者や楽器の位置に合わせ、ステージごとに位置や角度を調整。
カメラを設置している間に、音響担当がPA側を準備、こちらのテーブルでは、PAとPCの間に、今回初登場のUR22mkII(オーディオインターフェース)を接続、設定を進めていきます。
ここでは、ミキサーからパソコンに音声を取り入れるための変換機としての役目なのだそう🤔
もともとUR22MKIIは、DAW目的で選ばれることが一般的で、その際には同じSteinberg社のCubase(iPad版はCubasis)が相性よく使用されることが多いとのことです。
OBS上では、UR22mkIIと名前を変えたソースのプロパティから、該当のオーディオインターフェースを選びます。
デバイスを選んで目👁を見せた状態だと、音声ミキサのレベルが上がっているのが確認できる。
フィルタには、写真左側に見える、プロパティのボタン(?)からも行けるし、該当のソースを右クリックしても行ける。
PA出力→OBS入力チャンネルのボリュームを確認。
右側のカラフルな画面は、iPadに入れたDM20(デジタル・ミキサー)専用のアプリとのことで、ミキサーから離れているときは、iPadからミキサー本体の遠隔操作をしています🤔
ミキサー近くでは、iPadでレベルを見ながら、本体でコンプレッサーなどの設定を詰めたり、デュアルモニタとして使用しているそうです。
写真の左側がPAミキサー本体。
・お店のロゴ
・時計
・エンドロール(音と画)
時計は、前回は未使用でしたが、今回は使います。本番以外のシーンで使用。
Webページを呼んでいるので、見た目の確認で、数字が欠けていたり時・分、秒が重なっていたりしたら再読み込みで調整。ストリーミング映像との差は、30〜1分くらいずれているのがわかる。
カメラをPCのUSBポートに接続して、OBSに取り込む。OBS上では同じ名前で表示されて区別のつかないカメラも、1台ずつ、リストの下部に現れたものから接続していくことで、3台を順調に接続。
その後、少し物理カメラ周りで作業が必要になり、一旦、ケーブルを抜きまして、再度接続も、問題なく完了。
Iriun Webcamを起動して、Wi-Fi経由のカメラも接続。
設定内容は前回と同じ。
映像を構成
>画像の調整>ホワイトバランス>ON
>カメラ制御>焦点>ON
>カメラ制御>露出>ON
spacedeskでタブレットを外部ディスプレイ化します。
ファイル>設定>一般>マルチビュー>マルチビューレイアウト
マルチビューレイアウトで、シーンのみ(16シーン)を選択。前回は9分割で7シーン。一気にシーンの数が増えました。
この時点では、本番用のストリームキーしか取得していなかったため、後々も使用できるように、別でテスト配信用のプロファイルを作成。
テスト用の配信画面(限定公開)を見聞きしながら、音響担当に音をチェックしてもらいます。
OBS側で配信を開始し、YouTube側に映像が出たら、Go Live!
CMの内容に不備がないか、お店の方に確認してもらう。
結果、テキストの変更と、写真の差し替え、それに伴う多少のレイアウト変更をその場で対応。
対応できるようにGoogleスライドを使用している、この対応力の高さはすばらしい。
アーカイブ動画では、ずっとCMを流していた部分(イベント開始時間までの時間や、配信NGの方の演奏枠)をカット。
チャプター付け(概要欄の更新)のアフターケアもされております。どうぞお楽しみください。
次回、第2回目 公開配信のその2は、備忘録をつらつらと。
総合: 宮田 智美
音響: 玉木 和志(@SeablueFactory)
配信:
企画: Aki(@ChaAndShiro)
技術・制作:まち(@machikun)
撮影: まち、Aki、コダカ
撮影地: Happy Wing -羽根さん家-